メルセデス・ベンツGクラスは世界最強SUVのひとつ!現行でも古いものでもカッコイイ

このたびなぜか「SUVラボ」の所長に就任した自動車ライター(※輸入中古車400勝)の伊達軍曹と申す者であります。いやしかしSUVという乗り物は本当に素晴らしいと、ここ最近も毎日実感しておる次第です。

SUVの何がどう素晴らしいかについては前回申し上げましたし、おそらくはわたし以外の書き手の方も、すでにそれに類することを述べているかと思います。そのため、とっとと「おすすめSUVの解説」に進みましょう。

やはり「Gクラス」は世界最強SUVのひとつでしょう!

今回はメルセデス・ベンツGクラスです。

歴史が感じられて、屈強なんだけどスタイリッシュで、実用性も意外と十分以上で、世間ウケも最高レベルで……ということで、メルセデスGクラスというのは世界最強SUVのひとつであることは間違いないと思います。

Gクラスは、もともとはNATO(北大西洋条約機構)の軍用車として、オーストリアのシュタイア・プフとメルセデスが共同開発したモデル。その民生版である「ゲレンデヴァーゲン」がドイツにて発売されたのが1981年で、日本では1983年から発売されました。

この初代Gクラス(当時の車名はゲレンデヴァーゲン)は「W460」という型式で、1990年まで販売されていました。そして同年、現在も販売が続いている「W463」へとフルモデルチェンジ。

日本市場に導入されたのは当初、直列エンジンを搭載するショートボディの「300GE」とロングボディの「300GEロング」でしたが、1993年からV8エンジン搭載の「500GEロング」が登場。その後、300GEのエンジンが3.2Lになったり、またそれがV型6気筒に刷新されたり、AMGモデルの「G36 AMGロング」や「G55 AMGロング」が登場したりと、さまざまなことがありました。

そして2001年5月に大幅なマイナーチェンジが行われます。

それまでのクラシカルで無骨な内装から、当時のメルセデス製乗用車と同テイストのモダンな内装デザインに変わり、トランスミッションも電子制御の5速ATに変更されたのです。

その後も2006年にはトランスミッションが7速ATになったり、2007年には内装にマルチファンクションコントローラーが採用されたり、そのほかにも数えきれないほどのこまごましたマイナーチェンジがいろいろあって、結論として現在もW463型メルセデス・ベンツGクラスの新車販売は続いています。

しかし2018年1月の北米国際自動車ショーで新型の「W464」が正式発表され、今年秋頃にはその新型Gクラスが日本でも発売されるだろうと考えられています。

どのGクラスを買うのが正解か、「金融資産別」に考えてみる

以上が、約40年という長い歴史を持つメルセデス・ベンツGクラスのかなりざっくりしたヒストリーなわけですが、それ以上に興味があるのは「で、いろいろあるなかから自分は結局どれを買えばいいのか?」ということかと思います。それに対して、僭越ながらズバリご回答いたしましょう。

まず、金融資産を5000万円以上お持ちの「準富裕層」や、金融資産1億円以上の「富裕層」の方々。そんな皆さまの正解は「待ち」です。今、なんとなく新車のメルセデスAMG G63ロングとかを買っても(たぶん)秋頃には型遅れとなり、イマイチ面白くない感情に陥るのは明白ですので、ここは「新しいのが出るまでステイ」で行くべきでしょう。他に何台も持っているはずのクルマに乗りながら待っていてください。

次に、金融資産3000万円以上5000万円未満の「アッパーマス層」の皆さま。そんな皆さまはそこそこ裕福ですが、秋頃に新しいGクラスが出てもおいそれとは買えないはずですし、無理に見栄を張って買うと家計が破綻します。そのため、もしも今「Gクラス欲しいなぁ……」と思っているなら、新型は待たずに現行型の中古車を探してください(もちろん新車でもいいのですが、モデル末期なので、結局は中古がお買い得かと思います)。

その際、グレードは好みの問題なので何でもいいのですが、かなり状態良さげな中古車が数多く流通している「2017年式のG350dロング」あたりが絶妙な狙い目となるはずです。その現在の中古車相場は900万円前後ですが、数年後のリセール価格も(距離があまり延びていなければ)まずまずの高値が予想されますので、悪くない買い物となるでしょう。

だが「ごく普通の人」が買うべきGクラスは?

そしてアッパーマス層にも入らない「ごく普通ぐらいの人々」は今、どんなメルセデス・ベンツGクラスを選ぶべきなのでしょうか?

だいたいですが車両価格で700万円前後を見ておけば、2012年8月のマイナーチェンジでCOMMANDシステムやLEDデイライトが採用された「かなり現代的でモテそうなGクラス」を買うことができます。具体的には2014年式か2015年式のG350ブルーテックロングが中心となるでしょう。

頑張ってそれを買うのもいいのですが……わたし個人としては反対です。

なぜならば、もちろん人それぞれではあるのですが、一般的には、マス層にとって700万円ぐらいのクルマというのはサイフに与えるインパクトが少々大きすぎ、「何か」があったときに困った事態になることも考えられるからです。つまりは「ちょっとリスク取りすぎ」ということです。

もちろん人生というのはリスクを取ってナンボですから、絶対的に反対というわけではありません。しかしわたしだったら、もっとお安い、それでいてシブい年代のGクラスを中古で探すでしょう。

たとえば、2001年5月に内装がググッと現代的に刷新される直前の、1999年式か2000年式のG500ロングです。

これであれば車両価格はおおむね300万円から400万円あたりであり、気合を入れて探せばけっこうナイスなコンディションと履歴の一台を、主に専門店で見つけることができます。

内装デザインは無骨で、今どきのキラキラとしたLEDデイライトも当然付いていないわけですが、「そこが逆にいい!」とも言えるわけです。超最新のキラキラしたGクラスもステキですが、それと同様に「無骨だった時代のGクラス」だってステキじゃないですか? 感じ方は人それぞれでしょうが、わたしとしては「中途半端に新しいモノよりも、“ちゃんと古いモノ”のほうがカッコいい」と思っています。

もちろん、その感じ方を他人に押し付けるつもりはありませんが。

ということで、以上がメルセデス・ベンツGクラスというSUVの大まかなヒストリーと、金融資産別のおすすめ年式&グレードであります。Gクラスの購入に興味がある方は、ご参考にしていただけたなら幸いです。

[ライター/伊達軍曹]