大注目のコンパクトSUVダイハツ・ロッキーのリセールバリューは高いのか?

ダイハツ ロッキー

2019年11月に登場したダイハツのコンパクトSUV、ロッキー。扱いやすさとユーティリティの絶妙のバランスを実現したそのサイズ感、モダンで軽快なスタイリング、そしてリーズナブルな価格で、いま非常に売れています。

それは発売当初は納車まで2ヶ月待ちとも言われるほどだったようです。今回はそんなロッキーについて、いったいどういうクルマなのか、魅力は何なのか、そしてリセール価格(とは言っても、まだそうそう中古で出ているものではないですが)などについてもご紹介していきたいと思います。

初代ロッキーはこういうクルマ


出典:ウィキメディア

まず、ダイハツの「ロッキー」という名前なのですが、実は今回出たモデルが初めてではありません。

初代ロッキー(F300S型)は1990年6月に発売されました。当時流行っていたライトクロカンと呼ばれるカテゴリーのクルマで、本格的なラダーフレームを採用したハードなモデルでした。パジェロやランドクルーザーといった大きなサイズのものが全盛だった頃に、1600cc、全長4メートル未満、車重1250kgというコンパクトなサイズで、新たな市場を狙っていました。

しかしこの市場は、2年前に発売されていたスズキ・エスクードが切り拓いたものでもありました。既にヒットしていたエスクードの後追いということ、また比較的地味なデザインなどが影響して、販売は芳しくありませんでした。

さらに1994年には、より普段使いに寄せた新しいジャンル「クロスオーバーSUV」の先駆けとしてトヨタ・RAV4が発売され、ニーズの被るロッキーはより苦しい戦いを強いられることになりました。

そういう経緯でこの初代のロッキーは、1997年には日本国内での販売が終了してしまいました。

なお、海外向けにはその後も生産を続け、2002年まで販売されていました。

新しいロッキーの魅力とは?


出典:ウィキメディア

そして、2019年11月にデビューしたのがA200S/210S型の現行ロッキーです。

「ロッキー」という名前は、実に22年以上ぶりの復活です。しかし、ダイハツの発表では、このロッキーは名前以外に特に共通性のない別のモデルで、後継機種ではないとされています。

初代と同じく、全長4メーター未満のコンパクトな5ナンバーボディ。ただしライトクロカンではなく、5ドアのクロスオーバーSUVです。

1000ccのDOHC直列3気筒ターボエンジン(1KR-VET型)は98ps/6000rpm、14.3kgm/2400-4000rpmのパワーを発生します。そしてこのエンジンに組み合わせられるトランスミッションは「D-CVT」と呼ばれるCVTタイプです。これはCVTの弱点だった変速比の範囲の狭さを克服したもので、低速から中速域での効率良くパワフルな駆動と、高速域でのゆとりの低回転を実現しました。

このエンジンとミッションからなるパワーユニットは優秀で、全車「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得していて、特にFF車は「平成27年度燃費基準+10%」もクリアしています。

駆動方法はFFとAWDが用意されています。

AWDは「ダイナミックトルクコントロール4WD」と呼ばれる電子制御式で、路面状況に合わせて後輪の駆動力をコントロールして、滑りやすい路面でのトラクションと通常路面での低燃費を両立させるものです。

このAWDに対して、FFモデルの魅力はなんといっても70kg軽い車重でしょう。現代の普通車では珍しく、ロッキーのFFモデルは車重1トンを切っているのです。車重の軽さは加速、減速、コーナリングの全てにおいて有利なのは言うまでも無いですが、さらにこの1トンを跨いで車検の際の重量税も変わってきます。

グレードはベーシックな「L」、16インチアルミホイールやリアスピーカーなどを装備した「X」、17インチアルミホイールにレーンキープコントロールやアダプティブクルーズコントロールなどを装備したハイグレードな「G」、そして後方確認サポート機能やソフトレザー調シート、革巻きハンドルなどを追加した最高級グレード「Premium」の4つが用意されています。

ダイハツでは2019年7月に発売されたタントから「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)」という新しい手法を採用していて、ロッキーはその「DNGA-Aプラットフォーム」を採用した最初のモデルです。

ちなみにDNGAはトヨタのTNGAと共通した自動車作りの新しいシステムで、「新しいプラットフォームの共用化」や「車種を跨いだコンポーネントの共用化を進めてコストを下げる」といったことが盛り込まれています。

ロッキーは「トヨタ・ライズ」としてトヨタにもOEMされています。フロントのデザインが違っていますが、どちらもダイハツで製造されています。
なお、ロッキーの名前は北米大陸のロッキー山脈から取られたといわれています。

ロッキーの中古価格、リセール価格は?

この記事を書いている時点(2020年2月)で、まだ発売から3ヶ月しか経っていないので、中古車としてはタマ数も少ないです。また当然年式も新しく(ほぼ新車未登録車もしくは新古車ですね)、距離も数百キロまでなので、180万円を下回る価格はほとんど見当たりません。

ただしロッキー、ライズ共にいま非常に売れていますので、この先たとえば車検時期を迎える三年後辺りには中古車のタマ数も増え、値段も相応にこなれてくるのではないかと思われます。

参考:ダイハツロッキーの売却は専門ページで!

いまのところはまだ数が少なすぎて、大まかな傾向も見えてこないですが。

また、実際に買ってすぐ売ったという人もまだほとんど居ないようで、調べましたがリセール価格の情報はまだありません。

しかし人気も高い車種ですし、中古市場でも出てくれば回転は早いでしょうから、いわゆる「売りやすいクルマ」として店も安心して在庫できるということで、買い取りには前向きになるだろうと思われます。

なので、例えば一年後、二年後に売ろうとした場合のリセール価格は、おそらく高めが期待できるのではないでしょうか。

以上、ダイハツ・ロッキーの魅力、中古の動向、リセール価格の見通しについて、いまわかっている範囲でご紹介させていただきました。
ご購入を検討されているみなさまの参考になれば幸いです。

[ライター/小嶋享]