コラム

マツダのフラッグシップSUV CX-8。全車クリーンディーゼルなのでグレードで悩むべきポイントは限られる

それでは今週も「おすすめSUVのおすすめグレード研究」をさっそく始めてみましょう。今週のお題は2017年9月に登場したマツダのフラッグシップSUV、3列シートを備える「CX-8」です。

エンジンは全車クリーンディーゼル。グレードは3種類


CX-8に搭載されるエンジンは全グレードとも2.2Lクリーンディーゼルの「SKYACTIV-D 2.2」。そのため、最近のSUVに多い「ガソリンとディーゼルのどちらを選ぶべきか?」という悩みはCX-8の場合は発生しません。
悩むべきポイントは、「3グレードあるなかのどれが自分に合っているのか?」「駆動方式は4WDか2WDか?」「6人乗りと7人乗りのどちらを選ぶべきなのか?」という3点に絞られるわけです。



まずはベーシックな部分から見ていきましょう。CX-8のグレードラインナップは以下の3種類です。
●XD|2WD/4WD(いわゆるベースグレード)
●XD PROACTIVE|2WD/4WD(中間というか上級グレード)
●XD L Package|2WD/4WD(最上級グレード)
で、各グレードの車両価格は以下のとおりとなっています。
●XD(2WD)|319万6800円
●XD(4WD)|342万9000円
●XD PROACTIVE(2WD)|353万7000円
●XD PROACTIVE(4WD)|376万9200円
●XD L Package(2WD)|395万8200円
●XD L Package(4WD)|419万400円

駆動方式は4WDが断然おすすめ


2WDと4WDの価格差は約23万円ということですね。それを踏まえて「4WDにするか? それとも2WDで十分なのか?」という問題について考えると、当ラボとしては「4WDがおすすめである」といたします。
CX-8で悪路を走る人も少ないでしょうから、基本的には2WDでも十分といえば十分なのですが、試乗してみると4WDのほうがやや乗り心地が良く、いろいろなシチュエーションで姿勢が崩れにくいため運転しやすいという美点があることがわかります。
であるならば、約23万円の差でしかないなら4WDのほうがいいんじゃないか? せっかくフラッグシップを買うんだし! というのが当ラボの見解です。
参考:SUV/RV車/クロカンの買取専門ページです

XDは先進安全装備がやや心もとない


ということで、駆動方式の推しは4WDということに決まりました。お次は肝心の「ではどのグレードを選ぶべきか?」という問題について考えてみましょう。
まず結論の一部から申し上げますと、ベースグレードの「XD」はいきなり検討対象外となります。なぜならば、さすがにベースグレードなので安全装備の面で少々劣るんですね。


もちろんXDとはいえフラッグシップSUVですので、基本的な先進安全装備類は標準でもばっちり付いています。しかし下記の先進安全装備が設定なしだったり、オプション扱いだったりするのが少々厳しいのです。
●スマート・ブレーキ・サポート(メーカーオプション)
●レーダー・クルーズ・コントロール(メーカーオプション)
●アクティブLEDヘッドライト(設定なし)
●レーンキープ・アシスト・システム(設定なし)
●ドライバー・アテンション・アラート(メーカーオプション)
●交通標識認識システム(設定なし)
●360°ビュー・モニター(設定なし)
●フロントパーキングセンサー(設定なし)

おすすめはXD L Package(4WD)!

ということでXDが除外され、残るは「上級のXD PROACTIVEか、それとも最上級のXD L Packageか?」という問題になります。

両者の先進安全装備はまったく同じであり、違うのは「内外装のいろいろな豪華装備」です。
XD PROACTIVE(4WD)とXD L Package(4WD)の価格差は約42万円。そのうえで、XD L PackageにあってXD PROACTIVEに無い(もしくはオプション扱いとなる)主な装備は、以下のとおりです。



●ナッパレザーシート(ディープレッドまたはピュアホワイト)
●助手席6Wayパワーシート
●コンソールボックス付きの2列目キャプテンシート
●2列目のシートヒーター
●高輝度塗装の19インチアルミホイール
●フロントLEDフォグランプ
●パワーリフトゲート
●ルーフレール
●ブライト(シルバー)のサイドガーニッシュ
ほかにもわずかな違いはありますが、主要な部分では上記のとおりです。で……あなたはこれらの豪華装備を欲しているでしょうか? そして欲している場合、「価格差42万円でコレなら十分おトクじゃん!」と感じるでしょうか?

もしもそう感じるのであれば、あなたにとってのおすすめグレードは間違いなく「XD L Package(4WD)」です。ちなみに当ラボも、せっかくフラッグシップSUVに乗るのであれば、できる限りの上級装備は付いていたほうが満足度は高いと考えますので、当ラボのおすすめもXD L Package(4WD)です。

6人乗りか7人乗りかは各自の事情と好みで判断を



ただ、そういった上級感をCX-8に求めない人に対しては、比較的安価な「XD PROACTIVE(4WD)」も十分おすすめできます。前述のとおり先進安全装備の類はXD L Packageとまったく同じですので、そのあたりもノープロブレムです。
そして最後に、どのグレードを選ぶにしても「6人乗り(2列目がキャプテンシート)にするか、それとも7人乗り(2列目が6:4分割可倒式のベンチシート)でいくか?」という問題。ここについては各ご家庭の状況や趣味嗜好によって大きく変わってきますので、当ラボとしても断定的なことは言えません。
ただしCX-8というSUVのキャラクターから考えますと、「2列目はコンソールボックス付きのキャプテンシートにして、ゴージャスな社長席っぽく使う」というのが良いかなとは思っています。
が、そこはまぁ人それぞれです。
ということでまた来週、お目にかかりましょう!
[ライター/伊達軍曹]

車の売却・査定は買取専門店にお任せください

創業20年以上の買取専門店だから、お車のセールスポイントを熟知!細かな装備やカスタム内容もしっかり高額査定が可能です。お車の買取相場をリアルタイムで把握しているので適正価格で買取させていただきます。

愛車の相場と査定の
お申し込みはこちら!

SUVの魅力を知るために、物は試しとBMW X1に乗ってみたらある意味「人をダメにするクッション」だった前のページ

デバイスの技術の向上によりスタビリティの問題を克服できたSUV。これからはSUVが一般的な自動車の形態になるのかもしれない次のページ

この記事を書いた人
ユーズトカーラボ 編集部
ユーズトカーラボ 編集部

ユーズドカーラボマガジンは国内最大級の中古車専門メディアです。自動車ライターによる中古車に関するコラムや、相場などの詳細情報まで網羅しています。

関連記事

  1. コラム

    いろんなサイズがある!BMW X5のプラモデルをご紹介

    BMW X5のプラモデルはインターネットサイトなどで数多く出回っていま…

  2. コラム

    室内が広くて使い勝手の良い「三菱 デリカD:3」のおすすめグレードとは?

    それでは今週もさっそく「おすすめミニバンのおすすめグレード」に関する研…

  3. コラム

    【解説】BMW Z3に車高調を装着して見た目・走りをさらにスポーティに!

    BMW Z3の更なるスポーティー化に欠かすことのできないアイテムが車高…

  4. カローライメージ3

    コラム

    13年ぶりに無印のネーミングが復活したトヨタ・カローラ。再び日本を代表するセダンになり得るのか?

    2019年は、セダンファンにとって忘れられない年になるかもしれません。…

  5. コラム

    ベンツのCクラスのクーペとセダン、ワゴンの走りの違いは

    ベンツのCクラスのクーペとセダン、ワゴンの走りの違いは特にリアの動き方…

  6. コラム

    実はけっこう魅力的!モデル末期のトヨタ「エスティマ」は地道な商品改良が繰り返されている

    今週もさっそく「おすすめミニバンのおすすめグレード研究」を進めてまいり…

  1. コラム

    東京都世田谷区の車買取店一覧
  2. コラム

    神奈川県川崎市の車買取店一覧
  3. コラム

    BMW Z3の幌を交換するにはどれくらいの値段がするの?
  4. コラム

    兵庫県姫路市の車買取店一覧
  5. コラム

    愛媛県の車事情・主な車買取店についてご紹介!車が欠かせない愛媛県で車買取ができる…
PAGE TOP