コラム

モデルチェンジ前は「未使用車」が増える?2018年式の「マツダ CX-3」を買うとしたらどのグレードを狙うべきか

それでは今週もさっそく「おすすめSUVのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今週のお題は、マイナーチェンジとフルモデルチェンジの噂が出はじめているマツダCX-3です。

マイチェン/モデルチェンジ前は「未使用車」が増える?


確定情報ではありませんが、噂によればCX-3は「2019年3月にマイナーチェンジで2.5Lディーゼルエンジンを採用」とか、「2020年にフルモデルチェンジが行われ、次世代車両構造技術『SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー)』が全面的に採用される」などと言われています。
この噂どおりになるかどうかはまったくわかりませんが、ひとつだけ割と確実に言えることがあります。それは、「こういう話が出てくるようになると、超高年式中古車(登録済み未使用車やディーラーの元試乗車)がお買い得な相場になってくる」ということです。
CX-3は2018年5月に大幅改良を行いましたので、その新車はもちろんまだまだ売れることでしょう。しかし、さらなるマイナーチェンジやフルモデルチェンジの噂が出はじめるとどうしても一部で「買い控え」のような動きは出てくるものです。
そしてその結果として新車の売れ行きが若干鈍り、ディーラーに登録済み未使用車(昔でいう新古車)やデモカーが増えていく――というのが基本的なメカニズムです。

狙うべきグレードは「1.8Lになったクリーンディーゼル」


では実際の中古車市場にマイナーチェンジ後のCX-3の超高年式中古車が増えているのかといえば……やはりそこそこ増えてきています。さらに本格的に増加するのはもう少し後のタイミングかもしれませんが、現時点(2019年1月22日)でも、けっこうな数の超低走行CX-3が、各地の販売店で展示されています。
ではもしも今、2018年式のCX-3を狙うとしたら、グレードはどれを選ぶべきなのでしょうか?
なんとも言えない問題ではありますが、当ラボとしては「2018年5月のビッグマイナーチェンジで1.8Lになったクリーンディーゼル搭載グレードが良いのでは?」と考えます。やはり「最新設計のものを格安に買う」というのが、中古車購入の醍醐味ですからね。

流通の中心はXD PROACTIVE S Package


となると狙うべきは下記の5グレードで、それぞれの「新車時価格」は下記記載のとおりです。
●XD|243万6480円~
●XD PROACTIVE|263万880円~
●XD PROACTIVE S Package|272万8080円~
●XD L Package|283万6080円~
●XD Exclusive Mods|286万8480円~
で、このなかから「中古車としてのおすすめ」を考えたいわけですが、その検討作業はさほど難しくありません。なぜならば「流通している超低走行中古車の大半がXD PROACTIVE S Packageだから」です。
XD PROACTIVEも少々流通していて、XD Exclusive Modsもわずかに流通していますが、多くはありません。またベースグレードのXDと上級グレードのXD L Packageはほとんどありません。
であるならば「XD PROACTIVE S Package」を選ぶほかないわけです。ちなみにXD PROACTIVE S Packageというのは、中間グレードであるPROACTIVEに、上級グレードであるL Packageのエクステリアと快適装備を搭載した、なかなか素敵なグレードです。

新車と未使用車の価格差は約50万円



では、2018年式マツダCX-3 XD PROACTIVE S Package超低走行中古車の相場を見てみましょう。
その新車時価格が272万8080円であるのに対し、超低走行中古車の相場は「支払総額260万円前後」といったところです。
……微妙と感じますでしょうか?
確かに新車価格約273万円に対して中古車が約260万円というのは、あまりにも差額が小さいため、「それなら新車買ったほうがいいじゃん!」というお気持ちになると思います。
ですが、筆者が今比較したのは「新車の車両本体価格 vs. 中古車の支払総額」ですので、実はフェアではありません。正しくは「支払総額同士」で比較しなければならないのです。
では、本体価格272万8080円であるXD PROACTIVE S Packageの支払総額がいくらになるのでしょうか?
360°ビュー・モニター+フロントパーキングセンサーやナビゲーション用SDカードPLUS等々の絶対に必要なオプション装備代金と、各種税金や販売店手数料などを加えた総額は、だいたいですが310万円ぐらいです。
で、同じような360°ビュー・モニター+フロントパーキングセンサーやナビゲーション用SDカードPLUS等々がすでに付いている、走行数十kmか数百kmレベルの中古車の総額は、先ほど申し上げたとおり「260万円ぐらい」です。
その差は約50万円ということです。……色を選べない、装備を選べない、超低走行とはいえ新品ではない――などのデメリットはある中古車ですが、約50万円もの予算的アドバンテージがあるなら、検討してみる価値は大なのではないかと思う次第です。

新型を待つのいいが、未使用車もいちおうチェックを!


もちろん、2019年3月に行われる(という噂の)マイナーチェンジを待つのもいいですし、2020年に行われる(という説もある)フルモデルチェンジを待つのも素敵です。
でも、「普通に公道を走るだけなんだから、そんな最新のモノじゃなくてもいいよ。ボロいものでさえなければ、中古車も検討に値するよ」とお考えの人にはぜひチェックしてみていただきたいのが、マツダCX-3 XD系の登録済み未使用車または超低走行中古車なのです。
少々のご参考になったならば幸いです。それではまた来週!
[ライター/伊達軍曹]

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ユーズトカーラボ 編集部
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