好調な日産エクストレイル。「結局ハイブリッドのほうがおすすめ」という事にはならない理由

それでは今週も「おすすめSUVのおすすめグレード」について、モロモロの研究を始めてまいりましょう。今週のお題は、2013年デビューというベテランでありながら、2017年6月のマイナーチェンジでグッと商品力を増し、今なお売れ続けている日産エクストレイルです。

エクストレイルの場合はハイブリッドよりガソリンで

さまざまなグレードが存在しているエクストレイルですが、いきなり結論から申し上げますと、おすすめは「ハイブリッドよりもガソリン」で、そのなかでも「20Xi(4WD)」がイチ推しだと考えられます。

以下、順を追ってその理由を考えてまいりましょう。

まず、この種のSUVでは「なんだかんだ言ってハイブリッドのほうがおすすめ」となる場合が多いのですが、現行エクストレイルのハイブリッド版は、

●ガソリン車との価格差が結構デカい(約25万~約40万円)
●その割に燃費の差は小さい(ガソリン4WDが16.4km/Lで、ハイブリッド4WDが20.0km/L)
●ハイブリッドは「3列シート」が選べない

という具合になっている関係で、価格差を埋めるだけのメリットがあるとは考えにくいわけです。そのため、もちろん好みや考え方は人それぞれでしょうが、当ラボとしては「現行エクストレイルに関してはガソリン推し」という立場を取りたいと思うのです。

キャラと能力から考えれば4WDを選ぶべき

お次に考えるべきは「2WDにするか、それとも4WDにするか?」という問題です。これについては「どう考えても4WDでしょう!」と考えられます。

都市型のSUVであれば2WDでもいいというか、むしろ2WDのほうが安価で軽快なためおすすめだったりもします。しかし日産エクストレイルというSUVはかなり本格的な悪路走破性能を備えており、イメージ的にも「オフローダー」っぽい部分が強いクルマです。

クルマというのはその「本領」を発揮させてやるのが、結果的にはいちばんの得策になりまので、ことエクストレイルに関しては「どうせ買うなら4WD」と考えるべきです。ただし、もちろん「絶対に4WDじゃなきゃダメ!」ということもありませんので、ここについてはあくまでもご自分の価値観や使用目的に応じて柔軟に考えてください。

ベースグレードの20Sはちょっと論外

で、「ハイブリッドよりガソリンがおすすめ」で、「どうせ買うなら2WDよりも4WD」となると、検討すべきグレードとそれぞれの価格は以下のとおりとなります。

●20S[2列]4WD|240万4080円
●20X[2列]4WD|275万5080円
●20X[3列]4WD|282万7440円
●20Xi[2列]4WD|300万9960円

これらのほかにオーテックジャパンが手がける「モード・プレミア」と「エクストリーマーX」というグレードも用意されているのですが、それについては今回は割愛いたします。

そして20Sと20X、そして20Xiのざっくりとした違いは以下のとおりです。

●20S|ベースグレード
●20X|装備まずまずの中間グレード
●20Xi|「プロパイロット」などが標準装備の上級グレード(特別仕様車)

以上を踏まえて検討してみますと、ベースグレードの「20S」は真っ先に落選となります。なぜならば、20Sはさすがに装備内容が貧弱すぎて、装着可能なオプション装備の幅も狭いからです(プロパイロットも装着できません)。

今や「プロパイロット」は必須。ならば20Xiしかない

そうなると、選択肢は以下の3つに絞られます。

●20X[2列]4WD|275万5080円
●20X[3列]4WD|282万7440円
●20Xi[2列]4WD|300万9960円

エクストレイルの特長のひとつである「3列シート」がどうしても必要というのであれば、これはもう20Xの3列シート版しか選択肢がありませんので、そちらをお選びください。

しかし「別に2列シートでも十分だよ」という場合は、中間の20Xと上級の20Xiのどちらを選ぶべきなのでしょうか?

結論としては、プロパイロットを初めとする先進安全装備の類がフルに標準装備されていて、それでいて価格差も小さい「20Xi」が絶対のおすすめとなるでしょう。

20Xiだけに標準装備となる主な装備類は以下のとおりです。

●プロパイロット
●インテリジェントアラウンドビューモニター
●インテリジェントルームミラー

●ハイビームアシスト
●ステアリングスイッチ(プロパイロット)
●電動パーキングブレーキ
●オートブレーキホールド
●インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)
●BSW(後側方車両検知警報)
●RCTA(後退時車両検知警報)
●LEDヘッドランプ
●インテリジェントオートライトシステム
●フォグランプ

……ここまで充実していて、それでいて20Xとの価格差は約25万円でしかないのです。「選ばない理由がない!」というのが正直なところでしょう。

まとめ:20Xiの戦略的な価格設定はやはり魅力

まぁエクストレイルの20Xiというのは、強力なライバルであるマツダCX-5の急追をかわすために投入された特別仕様車ですので、当然ながらその価格は戦略的というか、簡単に言ってしまえば「かなりおトク」であることは間違いありません。

ということで、3列シートをお望みの場合は必然的に20Xになりますが、そうでない場合は、「日産エクストレイルのおすすめグレードはどう考えてもガソリンエンジンの20Xi!」という形で覚えていただければと思います。

以上、少しでもご購入の参考になったならば幸いです。

[ライター/伊達軍曹]