コラム

北米で人気、スバルの新しい3列シートSUV「アセント」。たぶん日本でも発売される!

それでは今週もさっそくおすすめSUVに関するさまざまな研究をすすめてまいりましょう。今回のお題はスバルの新しい3列シートSUV「アセント」です。

スバルの3列シートSUV「アセント」は日本に導入されるのか?


スバル アセント(ASCENT)は、2017年4月のニューヨークショーでそのコンセプトモデルが発表された、北米スバルのフラッグシップとなる3列シート/7~8人乗りのフルサイズSUV。スバルが北米市場におけるさらなる成長を目指し、新たに開発した北米市場専用車です。
2017年11月には北米で正式発表され、2018年5月7日にはインディアナ州で生産が始まり、その時点ですでに4500台を超える受注を得ていたとのこと。北米ではおおむねかなり好評なようです。
しかし北米市場のことは、まぁハッキリ言ってしまえばどうでもいいです。しょせんはよその国のことですから。
本当の問題は「で、アセントは日本でも発売されるの? されるとしたらいつなの?」ということです。

アセントは(たぶん)日本市場にやってきます!

スバルからの正式発表は今のところないのですが(というかスバルは「アセントは北米市場専用モデルです」と明言してるわけですが)、ネット上ではまことしやかに「アセント、日本発売は2019年に決定か?」みたいな憶測が出回っています。
本当のところはどうなのか……というのは当SUVラボにも当然わからないわけですが、できる限りの想像というか推測はしてみたいと思います。
で、結論から申し上げると「アセントはたぶん日本でも発売される!(時期はわからないが!)」と、当ラボは考えています(というか推測しいます)。

ボディサイズはCX-8よりランドクルーザーに近い

まあまずは「アセントとはどんなクルマか」ということを考えてみましょう。はじめに、下記の公式画像3点をご覧ください。



ビジュアル的なこんな感じで、北米仕様のボディサイズは以下のとおりです。
●全長x全幅x全高:4998 x 1930 x 1819mm
●ホイールベース:2890mm
●最低地上高:220mm
マツダのCX-8が4900×1840×1730mmですので、それよりも少々大きめですね。どちらかといえばトヨタ ランドクルーザーに近いサイズだといえるでしょう。

1~3列目はどこに座ってもおそらく快適

で、アセントのインテリアはこのような感じとなります。



筆者は当然ながらまだアセントの実車を見ていませんが、スバルによれば、アセントのインテリアは以下のとおりだとのことです。
・ミッドサイズSUVに求められる乗員同士の快適な距離や、十分なサイズのカーゴスペースを確保
・2列目、3列目シートへの乗降性に配慮したリヤドア開度、開口エリアを確保すると共に、乗降用のステップやグリップを設定
・3列目シートにおいても快適な着座姿勢を実現
・カーゴスペースに影響しない、駆動ユニット一体の新型パワーリヤゲートをSUBARUとして初採用
・運転席にクッション長調整機能付きフロントシートをSUBARUとして初採用
・7名乗車仕様の2列目シートに2名掛けのキャプテンシートをSUBARUとして初採用、シートの間隔を十分にとり3列目へのアクセス用スペースも確保
・8名乗車仕様の2列目シートに3名掛けのベンチシートを採用
・シートリクライニング機構の採用等、大人から子供まで快適に座れ、乗ることが愉しくなる3列目シートを開発
まぁこういった公式リリースというのは基本的に「いいこと」しか言わないわけですが、それを差し引いても、アセントの車内は1列目から3列目まですべて「なかなか快適で上質なのではないか?」と思えるものがあります。
ちなみにカットモデルを真横および真上から見ると、シート配置のニュアンスがよくわかります。


3列目の広さや快適さは未知数ですが、少なくとも2列目はかなり快適そうですね。ちなみに3列目シートから前方を見た場合の視界はこんな感じです。

エンジンは2.4Lの水平対向直噴ターボ

駆動方式は当然ながらスバル得意のシンメトリカルAWDで、車台は現行インプレッサとXV、そしてフォレスターにも採用されたSGP(スバルグローバルプラットフォーム)。そして北米仕様に搭載されたエンジンは新開発の、最高出力260hpとなる2.4L 4気筒水平対向直噴ターボ。スバルいわく「小排気量ながらも競合車の3.5L 6気筒エンジンと同等以上のスムーズな加速性能を実現」しているとのことです。タイヤサイズはフロントが245/60R18で、リアが245/50R20。
参考:スバルSUVの売却専用ページです!

で、北米仕様のアセントにいち早く試乗したジャーナリストの記事によれば、その走りはかなり良好だったといいます。まぁ筆者は未試乗なので具体的なことは何も言えませんし、そのジャーナリスト氏の試乗原稿をパクるわけにもいきません。しかし「まあそうだろうな」とは強く思う次第です。
と言いますのは、SGP(スバルグローバルプラットフォーム)となったスバルXVを自身で所有し、そして同じくSGPとなった新型フォレスターに試乗し、その見事な乗り味にぶっ飛んだ経験から類推すれば、「最新世代のスバル製フラッグシップSUV=かなりイイ」というのは誰にでも想像がつくからです。

XVをきっかけにスバルのイメージは激変した?


で、本題の「アセントは日本でも発売されるのか?」という問題ですが、これはおそらく「発売!」ということになるのではないかと推測します。
なぜならば、日本におけるスバルは、先代および現行XVの登場をきっかけに「新しい層のユーザーを取り込めるブランド」になったからです。
日本におけるスバルのイメージは、ひと昔前までは「安い」「マニアック」「一部の変わり者だけが買ってる」みたいなものも無きにしもあらずでした。そのせいで、せっかくかなり素晴らしい高級車だったアルシオーネSVXも、「スバルディーラーでこんな高い車買う奴なんていないよ!」的な感じで無視されてしまった観があります。
しかしXV以降、それまでとはまったく違うユーザー層、すなわち「スバル=マニアック」的な既成概念は持っていない、まっさらなマインドを持つユーザー層が、「あら! このXVって車、カワイイじゃない!」みたいな感じで流入してきています。
そうであるならば、今後はさらに「高額なスバル車なんて日本では売れない」という空気はなくなっていき、既成概念ゼロのまっさらなマインドで「おっ、このアセントって3列シートのSUV、ちょっといいんじゃないか?」と考える人種は増えるはずなのです。

いずれにせよぜひとも導入してほしい!

いや……実際は、そういった人の数が増えるかどうかはわかりません。
ですが、スバルの首脳陣がXV等の成功体験をベースに「じゃ、もしかしたらウチが日本で高級SUVを売っても、それなりに成功するんじゃないか?」という“欲”を出す可能性は大いにあるはずです。
それゆえ当ラボは、「アセントの日本発売は(たぶん)ある!」と推測しているのです。
まぁ実際のところはどうなるかわかりませんが、アセントが素晴らしい乗り味の3列シートSUVであることだけはほぼ確実です。そんなSUVが日本にも入ってくることを、大いに期待したいと思っています。
それではまた来週!
[ライター/伊達軍曹]

車の売却・査定は買取専門店にお任せください

創業20年以上の買取専門店だから、お車のセールスポイントを熟知!細かな装備やカスタム内容もしっかり高額査定が可能です。お車の買取相場をリアルタイムで把握しているので適正価格で買取させていただきます。

愛車の相場と査定の
お申し込みはこちら!

爽快なクロスオーバー、レクサスでしかつくれないSUV。レクサス NXが人気の理由前のページ

ミニバン販売台数ランキング上位!トヨタの人気コンパクトミニバン「シエンタ」のおすすめグレード次のページ

この記事を書いた人
ユーズトカーラボ 編集部
ユーズトカーラボ 編集部

ユーズドカーラボマガジンは国内最大級の中古車専門メディアです。自動車ライターによる中古車に関するコラムや、相場などの詳細情報まで網羅しています。

関連記事

  1. コラム

    輸入車SUVのすすめ

    家庭を持つ車好きに方にとって手の輸入車SUV,外車SUVをメリットにつ…

  2. コラム

    MINIに長く乗るためのQ&A

    MINIに長く乗るためのQ&Aをまとめてみましたミニにレギュラ…

  3. コラム

    国内復活を遂げたホンダ CR-Vの気になるリセールバリューは?

    トヨタのRAV4とともに、乗用車ベースのクロスオーバーSUVの先駆者と…

  4. コラム

    【解説】BMW 5シリーズ E60のサイドミラーはこんな不具合に注意!カスタマイズ方法は?

    BMW E60のサイドミラーは電動格納式のサイドミラーが装着されており…

  5. コラム

    【2019年最新版】車選びの参考になるかもしれない、安全なSUVランキング!

    ドライバー自身がどれだけ気を付けていても防げないのが、交通事故。もしも…

  1. コラム

    日産の大型SUV「ムラーノ」は中古車でしか入手不可。今買うならいくらで買うのが適…
  2. コラム

    BMW X6の模型ってどんなものがあるの?走らせることもできる!?
  3. コラム

    視界と快適性にこだわったワゴンスタイルのミニバン「スバル エクシーガ」、おすすめ…
  4. コラム

    実はアメリカ向け?BMW6Xシリーズ
  5. コラム

    コンパクトで扱いやすいトールワゴン「トヨタ カローラスパシオ」を解説!中古で購入…
PAGE TOP