スバルのフラッグシップSUV、「レガシィ アウトバック」のおすすめグレードは断然これ!

それでは今週もさっそく「おすすめSUVのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今週のお題はスバルのフラッグシップSUV(というかクロスオーバーSUV)、レガシィ アウトバックです。

おすすめは最上級グレードの「リミテッド」

レガシィ アウトバックのグレードラインナップは非常にシンプルで、ベースグレードに相当する「レガシィ アウトバック」と、上級グレードである「レガシィ アウトバック リミテッド」の2種類のみです。

ただし「レガシィ アウトバック」のほうは、ベースグレードというよりは「上級グレード」と考えるべきでしょう。フラッグシップSUVだけあって装備はかなり充実していますので。そのため正確には、

●レガシィ アウトバック=上級グレード

●レガシィ アウトバック リミテッド=最上級グレード

と考えるべきです。

そしていきなり結論から申し上げますと、レガシィ アウトバックを買うのであれば、おすすめグレードは断然「レガシィ アウトバック リミテッド」ということになります。

以下、そう結論づけた理由を順次ご説明いたします。

「ワゴンとSUVの中間」的なクロスオーバーSUV

まずはレガシィ アウトバックという車の概略とヒストリーをごく簡単に。

現行型のレガシィ アウトバックは、2014年10月に登場した6代目レガシィをベースとするクロスオーバーSUV。「ステーションワゴンとSUVの中間」といったイメージの車です。

エンジンはスバル伝統の水平対向4気筒で、排気量2.5Lの自然吸気。トランスミッションは全車6速マニュアルモード付きの「リニアトロニック(CVT)」となり、駆動方式は「アクティブトルクスプリットAWD(4WD)」です。そしていわゆる先進安全装備は、スバル自慢の運転支援システム「アイサイトver.3」が搭載されています。

2015年9月のマイナーチェンジで、車両後側方の監視機能やオートハイビーム、自動防眩ルームミラーなどからなる「アドバンスドセイフティパッケージ」が標準装備に。続いて2016年9月のマイナーチェンジではアイサイトver.3の「アクティブレーンキープ」の作動速度域が、それまでの65km/h以上から60km/h以上に拡大されました。

グレードは2つのみ。両者の価格差は27万円

ということで概略を押さえた後は、もっとも大切な「価格」を見てみましょう。

●レガシィ アウトバック|329万4000円
●レガシィ アウトバック リミテッド|356万4000円

上級グレードと最上級グレードの価格差は「27万円」ということですね。この価格差をデカいと感じるか、それとも小さいと感じるかは、装備の内容というか「差」によるはずです。

ならば、ということで両者の装備の違いを見てみます。

「スタブレックス・ライド」はぜひ欲しいところ

【AWDシステム・足回り・メカニズム】
この分野については両グレードともほぼ同じで、どちらも非常に充実しています。ただし異なるのは、まずは、

●アウトバック|17インチホイール
●リミテッド|18インチホイール

という点です。

ここの判断はなかなか難しいです。というのも、見た目的にはもちろん18インチのほうがカッコいいわけですが、「17インチだってぜんぜん十分」という見方も世の中にはあるからです。

しかしホイールサイズより重要な差異がここにはあります。それは、

●アウトバック|「スタブレックス・ライド」が選択不可
●リミテッド|「スタブレックス・ライド」が標準装備

スタブレックス・ライドというのはリミテッドに専用装備されるKYB製のフロント・ショックアブソーバーです。

その内容は「ピストンスピードの速い領域と遅い領域で減衰特性を大きく変えることができる」というものなのですが……まあ簡単に言うなら「操縦安定性の高さと乗り心地の良さという、通常は相反するはずのモノを両立できるダンパーである」ということです。

これがあると無いとでは大違いですので、やはり「リミテッド」のほうが断然魅力的に見えてきますね。

「パワーリアゲート」も、あればかなり便利

【視界】
ここに関しては両グレードともまったく同一で、差はありません。どちらもフル標準装備です。さすがはフラッグシップです。

【操作性・計器盤・警告灯】
この部門では両者に若干の差が生じます。どちらも充実はしているのですが、

●アウトバック|「パワーリアゲート」がオプション扱い
●リミテッド|「パワーリアゲート」が標準装備

となるのです。

無くてもいいと言えばいいですが、あると便利なことは間違いないパワーリアゲート。リミテッドであれば本革巻ステアリングホイール(ステアリングヒーター付)と本革巻シフトレバーの革部分が「高感触革」になる点と併せ、ここはリミテッドのほうにグッと引かれます。

【オーディオ】
ここは両者とも完全に同じです。ちなみにスピーカーは6スピーカー(フロント4+リア2)です。

「本革シートが標準か?」というのも気になるポイント

【シート】
ここが決定的に差が出る部分です。両者とも運転席10ウェイパワーシート&助手席8ウェイパワーシートではあるのですが、

●アウトバック|ファブリックシート
●リミテッド|本革シート

となっているのです。アウトバックにオプション装備として本革シートを装着することはできるのですが、その場合は10万8000円または18万3600円がかかってしまいます。

【内装】
ここは微差はありますが、基本的にはどちらも充実したフル装備です。ただし、

●アウトバック|加飾パネルが木目調+シルバー塗装
●リミテッド|加飾パネルがピアノブラック調+シルバー塗装

という違いはあって、好みが分かれるところかもしれません。

【外装】
ここも両者ともフル装備の充実っぷりで、ほとんど差はありません。唯一異なるのは、リミテッドには「フロント&リアバンパーガード(樹脂製)」が付くということ。あると「SUVっぽさ」が増す装備ですが、好き嫌いは分かれる部分かもしれません。

【安全装備】
ここについてはまったく差がありません。どちらも非常に充実しています。「さすがはスバル」といったところでしょう。

27万円の差であれば「リミテッド」を選ぶのが得策

以上の差異のなかで「重要」と思われるものをまとめますと、以下のとおりとなります。

●「スタブレックス・ライド」の有無
●「パワーリアゲート」が標準かどうか
●本革シートが標準かどうか

また人によっては「18インチホイールであること」も重要と感じるかもしれません。

冒頭付近で申し上げたとおり、アウトバックとリミテッドの価格差は「27万円」です。

ある意味「たったの27万円」で上記3点(18インチホイールも入れれば4点)の重要装備が付くのであれば、やはり狙うべきは最上級の「リミテッド」なのではないか……というのが当ラボの結論となるのです。

もちろん諸説あるとは思います。ただ、それでもある程度のご参考となったならば幸いです。それではまた来週!

[ライター/伊達軍曹]