スズキの軽クロスオーバーSUV「ハスラー」。未だに売れている人気モデルのベストなグレードはコレ

それでは今週も「おすすめSUVのおすすめグレード」に関するモロモロの研究を進めてまいりましょう。今回のお題はスズキの軽クロスオーバーSUV「ハスラー」です。

おすすめグレードは「G」または「JスタイルIII」

軽自動車であるハスラーを「SUVラボ」にて扱うべきかどうかという点については、諸説あるかと思います。

しかし軽自動車であろうが何であろうが、ハスラーが「なかなかステキなクロスオーバーSUVである」という事実に変わりはありません。また2013年12月デビューの大ベテランであるにもかかわらず、直近の軽自動車販売台数ランキングでは総合10位に入っている人気モデルでもあります。研究してみる価値は大だと言えるでしょう。

そんなスズキ ハスラーのおすすめグレードは……なかなか難しいのですが、

●お買い得感を重視するなら中間グレードの「G(2トーンルーフ仕様車)」
●走りと装備にこだわるなら特別仕様車の「JスタイルIII」

という結論が妥当と思われます。以下、その理由を順を追ってご説明していきましょう。

ハスラーのグレードバリエーションはなかなか豊富

現在、新車で買えるスズキ ハスラーのラインナップとそれぞれの価格は以下のとおりです。

●A|110万520円~
●G|118万3680円~
●Gターボ|135万9720円~
●X|146万1240円~
●Xターボ|154万7640円~
●JスタイルIII(特別仕様車)|158万4360円~
●FリミテッドII(特別仕様車)|143万1000円~
●タフワイルド(特別仕様車)|148万7160円~

「A」というのは簡素なベースグレードで、「G」と「Gターボ」が中間グレード、そして「X」「Xターボ」が上級グレードということになります。「JスタイルIII」は最上級のX系をベースとする特別仕様車で、「FリミテッドII」は中間のG系ベースの特別仕様車。2018年7月に追加された「タフワイルド」は、SUVテイストを際立たせたGベースの特別仕様車です。

また上記のプライス表記が「~」となっているのは、例えば同じGでも2WDと4WDでは価格が異なり(当然4WDのほうが少し高いです)、トランスミッションがCVTか5MTか、あるいはノーマルルーフか2トーンルーフかで、それぞれプライスが異なるためです。上記ではとりあえずもっとも安い仕様のプライスを表記しましたが、より詳しい個々の価格については後ほど触れていきます。

近場中心なら自然吸気でOK。長距離が多い人はターボを

で、おすすめグレードについて考えてまいりましょう。まずは「2WDか、それとも4WDか?」という分かれ道があるのですが、ハスラーの場合は多くの人が「主に街乗りに使う」と思われますので、便宜上「おすすめは2WD」ということにさせていただきます。もちろん、必要に応じてスタンバイ方式の4WDを選ぶのもまったく悪くありません。

そしてお次に、「自然吸気エンジン(ノンターボ)で行くか、ターボにするか?」という悩ましい分かれ道がやってきます。

ここに関しては「使い方次第」だと言えるでしょう。

すなわち「主に近場での使用が中心」というご家庭にはノンターボでたぶんぜんぜん十分ですが(ハスラーのノンターボ版はけっこうよく走りますよ)、「高速道路にしょっちゅう乗る」という使い方を予定しているご家庭だと、ノンターボはややかったるく感じる可能性があります。その場合はターボ版を選んでおくのが吉です。

グレードごとの安全装備の違いは?

以上を踏まえたうえで、具体的なグレード選択に進みましょう。

まずはもっともベーシックな「A」。……これは、基本的には選択肢から外して考えたほうがいいと思われます。なぜならば、レーダーブレーキサポートや誤発進抑制機能などの先進安全装備がいっさい付かないグレードだからです。またAだけはS-エネチャージ(簡易ハイブリッドシステム)が採用されていないという理由もあります。

となると残るは「G」「Gターボ」または「X」「Xターボ」となるわけですが(特別仕様車については後ほど触れます)、両者の違いをまずは確認しておきましょう。

上級グレードである「X」「Xターボ」では先進安全装備が、

●デュアルカメラブレーキサポート
●誤発進抑制機能
●車線逸脱警報機能
●ふらつき警報機能
●先行車発進お知らせ機能

という「全部盛り」になるのに対し、中間グレードの「G」「Gターボ」は、

●レーダーブレーキサポート
●誤発進抑制機能(CVT車)

のみとなります。当然ながら車線逸脱警報機能とふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能も付いているに越したことはないのですが、冷静に考えてみると、G系のレーダーブレーキサポートと誤発進抑制機能が付いていればそれで十分……という気もしないではありません。

インテリア&エクステリアの違いはこんな感じ

お次にインテリア関係の違いを見てみましょう。

X系のステアリングホイールが本革巻きであるのに対してG系がウレタンで、ステアリングオーディオスイッチが付くのはX系のみ。そして助手席ヴァニティーミラーはG系には付かず、純正オーディオのスピーカー数はX系が6スピーカーで、G系が2スピーカーです。

……なんと言いますか、もちろんX系の装備のほうが良いのは当然なんですが、「まぁG系でも十分っちゃ十分じゃね?」と言いたくなる違いでしかないのかもしれません。

エクステリア関係でもX系ならではの装備というと、
●ディスチャージヘッドライト
●オートライトシステム
●15インチアルミホイール

ぐらいのものですので、これもまた「Gでも良くね?」と感じる人は多いかもしれません。

お手頃ながら総合力はなかなか高い「G」

以上のモロモロを総合的に鑑みますと、冒頭の結論が導き出されるわけです。すなわち、

●お買い得感を重視するなら中間グレードの「G(2トーンルーフ仕様車)」
●走りと装備にこだわるなら特別仕様車の「JスタイルIII」

ということです。

まず前者のGに関して言うと、ターボの力強い走りも魅力ですし、X系の「デュアルカメラブレーキサポート」にも引かれるものはあります。しかしそれでも「近場メインなのでノンターボで十分」「自動ブレーキはレーダーブレーキサポートでもOK」と考えれば、まずまず充実した装備で走りも十分でありながら、比較的お手頃プライスな「G」の魅力が光ってきます。

Gの場合、もっともお安いのはノーマル(1色)ルーフ+5MTの仕様で118万3680円。しかし実際は5MTではなくCVTが選ばれるはずですし、ハスラーの場合は2トーンルーフにしないと「魅力半減」という見方もあります。そのため当ラボのおすすめは「G 2トーンルーフ仕様車(2WD/CVT)」ということになり、その場合の車両価格は131万6520円です。値引きも含めて考えれば、これでも十分リーズナブルでしょう。

JスタイルIIIの充実装備はかなりのモノ

そして「高速道路を走る機会が多く、なおかつ装備類にもけっこうこだわりたい」という人にはXターボを……と言いたいところですが、当ラボとしてはそれよりも、特別仕様車である「JスタイルIIIターボ(2WD/CVT)」をおすすめしたいと思います。

Xターボ 2トーンルーフ仕様車(2WD/CVT)の車両価格が159万840円であるのに対し、こちらは167万8320円。その差は8万7480円となるわけですが、

●クルーズコントロールシステム
●「ナノイー」搭載フルオートエアコン
●専用色インパネカラーパネル
●専用レザー調&ファブリックシート表皮
●プレミアムUV&IRカットガラス

等々のかなり魅力的な特別装備がJスタイルIIIターボには付いています。特に決定的なのが「クルーズコントロールシステム」だと思われますが、これだけ充実した装備がプラスされていながら約8万7000円の違いでしかないのですから、これはもうXターボ以上に選びたくなってしまう存在であることは間違いありません。

ということで、ハスラーのおすすめは「リーズナブルに行くならG 2トーンルーフ仕様車(2WD/CVT)で、走りと装備にこだわるならJスタイルIIIターボ(2WD/CVT)」です。どうぞよろしくご検討ください。

それではまた来週!

[ライター/伊達軍曹]