伊達軍曹のここだけSUV談義 第16弾。マツダ「CX-30」おすすめグレードはどれ??

今週のSUV談義は、9月20日に予約受注が開始となったマツダの新型クロスオーバー「マツダCX-30」について、ごく一般的な観点から「購入ガイド」的なことを普通に考えてみたいと思います。ごく一般的な観点から検討しますので、文体もいつもと違って普通の「ですます調」でいきます。

エンジンは3種類。ただし「スカイアクティブX」は来年1月発売

さて、CX-30は「人生の幅や世界観を広げるクロスオーバー」をコンセプトに掲げるニューモデルで、パワーユニットは全部で3種類。2L直4ガソリンの「スカイアクティブG 2.0(最高出力156ps)」と1.8L直4ディーゼルターボ「スカイアクティブD 1.8(同116ps)」のほか、SPCCI(火花点火制御圧縮着火)技術を採用した次世代型2L直4ガソリン「スカイアクティブX 2.0(スペックは現時点で非公表)」がラインナップされます。

ちなみに「スカイアクティブG 2.0」と「スカイアクティブD 1.8」搭載車種は今年10月24日に発売となりますが、「スカイアクティブX 2.0」搭載車は2020年1月下旬発売予定です。

ボディサイズは全長4395mm×全幅1795mm×全高1540mmで、CX-3と比べると「全長が120mm長くなり、全幅が30mm広がり、しかし全高は10mm低くなった」というのがCX-30のサイズ感です。ちなみに後席居住空間もCX-3と比べて拡大されており、前後座席間距離は26mm、左右座席間距離は50mm、それぞれCX-3より広くなっています。

基本的な先進安全装備は全車に標準装備

大注目となる「スカイアクティブX 2.0」搭載車のスペックはまだ不明ですが、スカイアクティブG 2.0搭載車のWLTCモードの燃費は14.8km~16.2km/Lで、スカイアクティブD 1.8搭載車は18.4km~19.2km/L。

そこに組み合わせられるトランスミッションは、ガソリンエンジンのスカイアクティブG 2.0は6速ATまたは6MTで、ディーゼルターボのスカイアクティブD 1.8は6速ATのみが選択可能です。

駆動方式は全車FFと4WDの双方が用意され、後者にはAWDとトラクションコントロールシステムを協調制御するる新システム「オフロード・トラクション・アシスト」が搭載されています。そのほか、「G-ベクタリングコントロール(GVC)」によるニュートラルなコーナリング性能も、4WD版CX-30の持ち味だと言えるでしょう。

運転支援システムは「レーダークルーズコントロール」と「レーンキープアシストシステム」「ブラインドスポットモニタリング」などを全車に標準装備。わき見や居眠りを検知し警告する「ドライバーモニタリング」や、追従走行機能とステアリングアシスト機能を備える「クルージング&トラフィックサポート(CTS)」もメーカーオプションとして用意されています。

車両価格は239万2500円~371万3600円

と、以上がマツダCX-30のとりあえずの概要で、各グレードそれぞれの名称および価格は下記のとおりとなっています(※消費税10%を含む)。

【スカイアクティブG 2.0搭載車】
●20S(2WD)|2,392,500円
●20S(4WD)|2,629,000円
●20S PROACTIVE(2WD)|2,612,500円
●20S PROACTIVE(4WD)|2,849,000円
●20S PROACTIVE Touring Selection(2WD)|2,733,500円
●20S PROACTIVE Touring Selection(4WD)|2,970,000円
●20S L Package(2WD)|2,794,000円
●20S L Package(4WD)|3,030,500円

【スカイアクティブD 1.8搭載車】
●XD PROACTIVE(2WD)|2,887,500円
●XD PROACTIVE(4WD)|3,124,000円
●XD PROACTIVE Touring Selection(2WD)|3,008,500円
●XD PROACTIVE Touring Selection(4WD)|3,245,000円
●XD L Package(2WD)|3,069,000円
●XD L Package(4WD)|3,305,500円

【スカイアクティブX 2.0搭載車(※2020年1月下旬発売予定)】
●X PROACTIVE(2WD)|3,294,500円
●X PROACTIVE(4WD)|3,531,000円
●X PROACTIVE Touring Selection(2WD)|3,415,500円
●X PROACTIVE Touring Selection(4WD)|3,652,000円
●X L Package(2WD)|3,477,100円
●X L Package(4WD)|3,713,600円

各グレードの名称はいつものマツダ流。「20S」と超シンプルなのが廉価グレードで、「PROACTIVE」が先進安全装備を標準装備した中間グレード。「PROACTIVE Touring Selection」というのが快適装備も充実させた上級グレードで、「L Package」が全部盛りの最上級グレードということです。ちなみに駆動方式による価格差はありますが、トランスミッションの違い(6速ATか6MTか)による価格差はありません。

最廉価グレード「20S」も意外と悪くない

これらのなかから「おすすめグレード」を考えたいわけですが、肝心要の超注目エンジン「スカイアクティブX 2.0」を搭載するグレードの発売が遅れていますので、基本的には「それの登場待ち」としたいところではあります。

ですが、あくまでも現状出揃っているスカイアクティブG 2.0またはスカイアクティブD 1.8搭載グレードのなかから選ぶとしたら、最廉価グレードであるガソリン2Lの「20S」も意外と悪くありません。

最廉価グレードですので、さすがにアダプティブLEDヘッドライトやパワーリフトゲート、ステアリングのパドルスイッチやステアリングヒーターは付きません。しかしその他の快適装備は20Sであってもおおむね標準で装備されており、先進安全装備についても、クルージング&トラフィック・サポート(CTS)と交通標識認識システム(TSR)、前側方接近車両検知(FCTA)こそ設定されていませんが、その他の主要どころは標準で網羅しています。

で、それでいて車両価格は2WDの場合239万2500円ですから、「シンプルな仕様でぜんぜんオッケーです」という人は、大いに注目してみるべきかと思います。

結局「おすすめグレード」はこの2種類か?
とはいえ一般的には「もおうちょっと上のグレード」を選びたくなるのが人情というものかもしれません。

その場合は、おおむね下記のように考えてグレードを決定すればよろしいかと存じます。

●とにかく「一番いいやつ」が欲しい!
→当然「L Package」。

●最上級じゃなくてもいい。「好バランス」な一台が欲しい
→推しは「PROACTIVE Touring Selection」

中間グレードのPROACTIVEも標準で付く装備はそれなり以上に充実しており、それでいて比較的安価であるため、当然おすすめではあります。しかしPROACTIVEとPROACTIVE Touring Selectionの価格は約12万円程度。……大きいといえば大きいですが、「そんなモン」とも言えるぐらいの価格差ではあります。

であるならば、値引き交渉もある程度がんばりながら、リバース連動ドアミラーやステアリングヒーター、運転席10Wayパワーシートなどが標準装備となっているPROACTIVE Touring Selectionを選んだほうが、後の満足度という意味でもリセールバリューの面でも、結局は正解となる可能性は高いと思われます。

まあこのあたりは「人それぞれの価値観と予算次第」という側面も強いため、断言しにくい部分ではあります。「比較的安価な2Lガソリンを選ぶのか? それとも、ちょっと高いけど極太トルクが素晴らしい1.8Lディーゼルターボを選ぶのか?」という問題と併せ、最終的には各自の好みと予算に基づいて決めるほかありません。

ちなみにですが、筆者であればディーゼルターボの「XD PROACTIVE Touring Selection(2WD)|3,008,500円」を選ぶでしょう。ただしこれは「筆者個人の好みと予算の問題」でしかありません。すみません。

基本的には「スカイアクティブX待ち」としたいマツダCX-30ですが、スカイアクティブXにさほど興味がない人は、ここまで述べたことを少々の参考にしながら2Lガソリンまたは1.8Lディーゼルターボのなかのいずれかのグレードを早めに予約してください。そしてそれがなる早で納車された後、存分に地球上を走り回っていただければ……と思う次第です。

それではまた来週!

[ライター/伊達軍曹]