伊達軍曹のここだけSUV談義 第3弾。筆者が体験した出来事から考える、これ以上起こって欲しくない問題とは?

追越車線を爆走していった2台の輸入プレミアムSUV

ある日。カリスマフリーライター兼中年フリーアルバイターとしての現場仕事を神奈川県内で終えた自分は、第三京浜(上り)の走行車線をユルユルと走っていた。速度はメーター読みで80km/hだか85km/hぐらい。車種は愛機・スバルXVである。


するとその刹那、右側の追い越し車線を一台の輸入SUVが鬼神のごとき勢いで駆け抜けていった。車種は、伊太利亜国アルファロメオ社の新鋭SUV「ステルヴィオ」だ。

そしてそのすぐ背後に付き、同様の鬼神的勢いで爆走していったのも一台の輸入SUV。似たような形ばかりなのでいまいち見分けがつかないのだが、おそらくはメルセデス・ベンツの「GLE」であったはず。

2台のプレミアムSUVは鬼神的勢いを保ったまま右へ左へとレーンチェンジを繰り返し、文字どおりの爆走および激走をかましながら、あっという間に見えなくなった。

このことからわたしが思ったのは、「かつて『BMW問題』として存在していた問題は今、『プレミアムSUV問題』に姿を変えて存在しているのかもしれない」ということだった。

「BMW問題」とは何か?

わかりにくいと思うので説明しよう。「BMW問題」とは、8年ほど前に我輩が個人ブログ上で指摘した問題である。

それすなわち、ごく簡単に言ってしまえば「BMWのドライバーはタチが悪い運転をする輩が多い」という身もフタもない話である。

……暴論、極論ですみません。もちろん「すべてのBMWドライバーはタチが悪い」などと申しているわけでは決してございません。マトモな方もたくさんいらっしゃることはよ~く存じております。

だが、当時の高速道路上はおおむね下記のような状況だったのだ。

1. 「なんかジグザク運転でぶっ飛ばしてる、うざくて危ねえ車が後ろのほうにいるなぁ……」と感知し、バックミラーを見る。

2. するとそのうざくて危なっかしい車があっという間に接近してきて、目視により車種が判別可能になる。

3. それはたいていの場合「BMW」である。

4. BMWは猛スピードのジグザク運転を続行し、またあっという間に視界から消える。

これが、わたしが言うところの「BMW問題」だ。

「やべえ車がいるなぁ」と思って見てみると、それはたいていBMWでした――ということである。

次世代の「下品王」はどの車種/カテゴリーになるのか?

こういった問題を頻繁に引き起こした車種は、過去にはメルセデス・ベンツがあり(バブルの頃)、最近では「アル/ヴェル」「プリウス」などがあるはずだ。

しかし筆者の独自フィールドワークによれば、一時期のBMWは群を抜いていたように思う。もちろん良い意味ではなく、悪い意味で群を抜いていたということだ。

だが、今なお一部のBMWが上記のような運転をしているシーンに出くわすことはあるが、その頻度は下がったように思う。

それゆえ今、高速道路上の「下品王」の座は混沌としており、誰が、というかどの車種またはカテゴリーが王座を射止めるかは、現段階では不明である。

有力候補としては、

・依然として下品ドライバーもそこそこ多いBMW

・安定の爆走っぷりを見せる一部のプリウス

・王座を虎視眈々と狙うアル/ヴェル(どちらかと言えばアルが優勢)

などがあるわけだが、どの車種も、現段階では決定打に欠けている。

「プレミアムSUV問題」が発生してしまう可能性

そして今、そこに名乗りをあげているのが「輸入プレミアムSUV」なのではないか? と見ているのだ。

8年前のわたくしが「BMW問題」の発生理由として考えた仮説は下記のとおりだった。

・BMWは全般的にけっこう速い(速度だけでなく身のこなし等を含めての話)

・そのけっこうな速さを、誰でも簡単に出すことができる(安定志向だから。テールハッピーなTVRとかで同じことをやると事故りやすいが、BMWなら基本的には大丈夫)

・BMWはけっこう高い(新車または高年式中古車の場合)

・けっこう高いモノを買ったからには、他人に見せつけたくなるのが人間の性(さが)

・また動的性能もけっこう高いゆえ、そこも他人に見せつけたくなる

・以上の要素が複雑にからみあった結果、人はBMWで高速道路を走ると右へ左へとレーンチェンジを繰り返し、爆走したくなる。あるいは、ついしてしまう

8年前の個人ブログではより詳細に述べたのだが、まぁ要点は以上のとおりだ。

そして上記の要素はほぼすべて、そっくりそのまま輸入プレミアムSUVにも当てはまってしまう。

けっこう速いが、車の動きとしては安定志向であり、そしてけっこう高額である……というのが輸入プレミアムSUVの一般的な姿である。

そうなると今後の高速道路上ではかつてのBMWのように、下品な爆走をカマす輸入SUVが増えてくる可能性は高い……のかもしれない。

勘弁してほしい、と思う。

いや、まだ起こっていない事象に対して「勘弁してほしい」と言うこともないわけだが、ジャンルとカテゴリーの名誉を守り、そしてそのすこやかな発展を維持するためにも、高額なプレミアムSUVに乗っている諸兄にはぜひとも「カッコいい運転」をするよう心がけていただきたいと、切に願っているのだ。

何をもって「カッコいい運転」とするかは各自考えてほしいが、わたしが言っているのは「ビタ1文速度超過はシテマセン! ムキーッ!」みたいな運転をしてください、という話ではない。大きな声で言うべきことでもないが、多少の常識的な(?)速度超過など、9割以上のドライバーが日常的にやっていることだ。

そうではなく、とにかく「カッコいい運転」をしてほしいのだ。

せっかく、世界的に見ても流行ど真ん中の、カッコいい車に乗っているのだから。

[ライター/伊達軍曹]